第21回 応用編③
2017-06-20
平成29年第1問について、重要な説明不足がありました(ご指摘ありがとうございました)。詳しくは7月11日の回の説明を見てください。
下記3件
平成28年度企業結合事例8〔ラムリサーチ・KLAテンコール〕
垂直型企業結合
平成28年度企業結合事例9〔アボットラボラトリーズ・セントジュードメディカル〕
水平型企業結合
問題解消措置の評価のなかで混合型企業結合
参考
平成29年(今年)第1問
平成28年度企業結合事例集のその他
既に説明したことの確認・応用として有益と思われる箇所をピックアップしたものです。教室での説明はしません。
事例1
「世界全体」の認定、「日本全国」の認定(3頁)
垂直型企業結合の場合の懸念される行動について比較的丁寧な記述(5-6頁)
問題解消措置:情報遮断措置の例(7頁)
事例2
問題解消措置:事業譲渡の例(9頁)
事例4
需要者からの競争圧力の例(38頁、39-40頁)
事例7
[少し細かい]なぜこの件でTBMを話題にする必要があったのか
事例11・事例12
一般論的には大したことはないが、この方面の言葉遣いに慣れるのには役立つ
ただ、95頁注3にいう「双方向市場」は、「two-sided market」の訳として企業結合事例集ではずっと用いられている用語であるが、日本では「双方向」は「interactive」の訳であると受け止められるのが通常であることを看過したもので、誤訳といってよい。「two-sided market」「multi-sided market」は、公取委の他の部署が作成する文書を含め、「二面市場」「多面市場」と呼ばれるのが通常である。